”はいからさんが通る”の世界観、面白さを凝縮
作品名は知ってましたが、漫画もアニメも見たことないです。
観る前のイメージは、主人公がおてんば娘でドタバタを繰り広げるみたいな(笑)
当たらずも遠からずですが、実際はもっともっと深くて面白いストーリーです。
作品紹介には、大正浪漫華やかなりし東京を舞台に、眉目秀麗な陸軍少尉と快活な女学生が繰り広げる波乱万丈な恋物語。とあります。
第一幕は、主人公の花村紅緒(華優希)と、許婚(いいなづけ)の陸軍少尉・伊集院忍(柚香光)が出会う。
紅緒は、親同士が決めた結婚なんか認めない!と反発し、大酒飲んだりするも(笑)包容力と行動力を備えた忍にだんだん惹かれていきます。
そして、シベリア出兵が決まった忍と紅緒は辛い別れをすることになります。
ここは、泣けるシーンでした(´;ω;`)
第二幕は、シベリア出兵で戦死したと思われた忍が記憶の一切を失っていて、ロシアのミハイロフ侯爵として別の女性と結婚し、日本に戻ってくるという衝撃の展開!
新聞記者となった、紅緒の必死の呼びかけで、記憶を取り戻すも二人はもう結ばれない宿命にあるんです。
紅緒も別の男性に惹かれ、結婚寸前までいくも、お互いがお互いを想い続ける強い気持ちが、天変地異を乗り越えて二人の愛が最後に結ばれます。
華優希演じるお転婆だけど、他人に対しても優しくて、とってもかわいい花村紅緒です。
紅緒のやんちゃぶりや、行動力を見てると、”花より男子”の主人公・牧野つくしのモデルなんじゃないかなぁと思っちゃいます(笑)
女嫌いの冗談社編集長、青江冬星(鳳月杏)の振舞いも笑えますし、その中でもスマートさを備えてる。
何と言っても、伊集院忍役の柚香光が格好いい!!
何をやってもスマートで、姿から発声から惚れ惚れしちゃいます(笑)
千秋楽なので、都合4回、アンコール、カーテンコールがあります。
2回目は、主人公クラスが名セリフを再現。
「冗談は、よしこさん!」は名セリフかは分かりませんが(笑)
ラストの4回目は、キャストと観客の、”はいからさんが通る”大合唱で閉幕と、千秋楽を観れた方々は大満足だったんじゃないでしょうか。
宝塚版、流浪に剣心(雪組)や、夢現無双-宮本武蔵(月組)公演もとても面白いです。
個人的なイメージだと、宝塚歌劇は西洋のイメージがありますが、日本の歴史ものはコミックの実写も格好良く、宝塚歌劇に仕上がってるので、とっても面白いです!